都会に暮らす鳥たちの生態についての長年の研究の成果がまとめられている。私は、さすがに猛禽類と会うことはないけれども、ツバメやスズメ、カラスなどはよく目にするなじみのある鳥だ。しかしその生態については意外に知らないことが多い、そう実感させられる本であった。特にツバメは、思い返してみれば巣で雛に餌を与えるあの場面しか目にしたことがなく、何も知らないも同然、巣立ちの後の渡りに向けた行動や、営巣のあれこれ、渡りの時期が早くなってきていることなど、興味深い話が多く書かれていた。さてこれから人と鳥の関わり合いはどのように変化していくのであろうか。ああ、故郷の空にはトビが当たり前のように旋回していたなぁ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
科学
- 感想投稿日 : 2023年11月16日
- 読了日 : 2023年11月14日
- 本棚登録日 : 2023年11月16日
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