灯台の光はなぜ遠くまで届くのか 時代を変えたフレネルレンズの軌跡 (ブルーバックス)

  • 講談社 (2015年10月21日発売)
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感想 : 15
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20190916読了。

ネットのレコメンド記事をみてたのがきっかけ。

19世紀前半までは灯台というのは大事な存在だった。商業取引をする上で、航海は欠かせないものであり、その安全性に灯台は大きく寄与していた。
しかし一方で、灯台の光の弱さは問題になっており、灯台の明かりを探すあまりに船が陸地に近づきすぎて座礁することも少なくなかった。

当時の一般的な説では光は粒子と考えられていたが、フランスのフレネルは緻密な実験を行い、波であることを突き止める。そのうえで光の指向性を高めて今までを遥かに超える距離を照らすレンズをつくりあげる。
当時の最高のレンズでも20kmほどしか光が見えなかったところ、フレネルのレンズは100km先からでもみえた(それ以上でも見えるそうだが地球が球形であるため、それ以上遠くから計測できなかった)ため、まるで魔法のようだったという。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館
感想投稿日 : 2019年9月16日
読了日 : 2019年9月16日
本棚登録日 : 2019年9月16日

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