深く考えずに図書館の棚からとった本。
読み始めて出光興産が下敷きになっていたことに気づく。同社については、世代的にまず『海賊と呼ばれた男』を先に読んでいるため、本書に書かれていたことはある意味で衝撃的だった。
高杉氏の他の著作から類推するやに、出光興産の現実の姿にどちらが近いのかといえば、本書だと思われる。労働組合がないこと自体も、もしかすると相当に時代錯誤だったのかもしれないが、驚くべきはその話すらタブーとされるという社の姿勢である。
どんな人にも光と陰があるというが、出光氏については、現代の尺度からすれば陰の部分の影響が大きすぎたのではないかと思わされる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年9月18日
- 読了日 : 2023年9月14日
- 本棚登録日 : 2023年9月18日
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