眉村卓さんの作品は、中学生の頃、よく近所の図書館から借りてきて読んでいたのを思い出します。ただ、この本はタイトルは知っていましたが、読んだのはこれが初めてです。
文通をきっかけに、主人公の少年は事件は巻き込まれます。相手はロボットを操る巨大組織(?) 中学1年生の主人公ではかなうはずもなく、ストーリーは終始緊迫感があります。最後は事件解決の鍵ともなる女主人公と、途中でわかり合えないまま離ればなれになるのもお約束どおりです。
さて、事件の解決の仕方が気に入りました。つまり、ロボットを力で制圧するのではなく、ロボット(非人間的なもの)の究極の反対側にある感情、すなわち、きわめてヒューマンな部分を武器(?)に見立てるわけです。
単に面白く読めればいいだけのSFではなく、筆者のあたたかいメッセージが伝わってくるようです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF・ミステリー
- 感想投稿日 : 2014年4月14日
- 読了日 : 2007年12月5日
- 本棚登録日 : 2014年4月14日
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