この、うつくしい本に、私は出会えてよかった。
「春の日、あなたに会いにゆく。
あなたは、なくなった人である。
どこにもいない人である。
どこにもいない人に会いにゆく。
きれいな水と、
きれいな花を、手に持って。
どこにもいない?
違うと、なくなった人は言う。
どこにもいないのではない。
どこにもゆかないのだ。
いつも、ここにいる。」
「死ではなく、その人が
じぶんのなかにのこしていった
たしかな記憶を、わたしは信じる。」
「ことばって、何だと思う?
けっしてことばにできない思いが、
ここにあると指さすのが、ことばだ。」
何度も読み返したい。
うつくしいことばと、うつくしい絵が、私の心を震わせました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年4月24日
- 読了日 : 2021年4月29日
- 本棚登録日 : 2021年4月24日
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