青空文庫の人気ランキング上位の羅生門。これは小学生の頃に読んだ記憶がある。ただ、今日読んで当時は全く意味を理解していなかったことが分かる。平安時代の羅生門の門前、主人公は職は無くし羅生門までくる。ここは死体が転がるような不浄極まりない所。下人は生きるために盗人になるべきか悩む。門の上には猿のような老婆がおり、女死人の髪の毛を剥ぎ取っている。下人もその老婆の着物を剥ぎ取って立ち去る。シンプルな話しだが、人間のエゴイズムを忌憚なく表現した。このエゴイズムこそ人間のもつ「闇」であり「勇気」なのかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
不条理
- 感想投稿日 : 2021年8月14日
- 読了日 : 2021年8月14日
- 本棚登録日 : 2021年8月14日
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