夜の底は柔らかな幻 上

著者 :
  • 文藝春秋 (2013年1月15日発売)
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途鎖(とさ)という日本と地続き(らしい)独立国が舞台で、世界にはイロ(超能力のようなもの)を持つ在色者と が年に一度の闇月にお遍路さんみたいな行事をするという。で、途鎖という音からも連想できるように”土佐”ですねぇ、もろに、大歩危小歩危などの地名もでてくるのでもう脳内では四国の景色がびっちり連想されてしまいます。同作家の『ネクロポリス』や貴志祐介『新世界より』を思い出しました。そういえば、ネクロポリスは和歌山、熊野三山を思わせましたが、今回は四国、、どちらにしても彼岸よりのイメージではあります。イロとかソクとかウラとか慣れた音で慣れない意味の言葉がたくさんでてきて面白い。上巻で駒がそろったので、下巻ではイベントが動き出すんだろう。楽しみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2016年7月11日
読了日 : 2016年7月11日
本棚登録日 : 2016年7月5日

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