森に眠る魚

著者 :
  • 双葉社 (2008年12月10日発売)
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感想 : 394
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幼稚園のママ友たち。幼稚園に子供を預けた後に皆で集まって他愛のないおしゃべりしたり、時には休日に集まってみたり。
お受験なんて他人事だったはずのママ友たちが、ちょっとずつ受験に興味をもち始めるあたりから、関係性が狂い始める。
嫉妬、やっかみ、探り合い、抜け駆け、依存、仲間はずれ、、、自分の中で知らず知らずに順位のようなものを付けて、相手を下に見たり上に見たり、、、

『女の子は付属に入れた方がいい』
『子供がいい学校に行くことで華やかな余裕が持てる』

分からない世界だし、私の生活環境には全く無かった話で、本当にこういう世界があるのか分からないけど、コワイと思った。

コワイのは、受験に夢中になる自分。合格させることが目標になって、子供がその親の勢いに萎縮してしまうことに気付けなくなること。

小説だから、誇張してる部分や極端な例なんだろうと思うけど。。いやー、私は関係ない世界で生きていてよかったかも。

うん、すごい話だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年5月17日
読了日 : 2020年5月17日
本棚登録日 : 2020年4月28日

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