警官嫌い (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-1)

  • 早川書房 (1976年4月20日発売)
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本棚登録 : 243
感想 : 31
3

 警察小説を読み始めたら行きつく先はここではないか。え、順序が逆では、という声が聞こえてきそうだけど、大きい声では言えないが今の今まで未読だったのだからしようがない。満を持してのエド・マクベインということにしておこう。それにしても1956年か。ぼくはもう生まれてはいたけれど、旧き良きを通り越しているな、これは。モノクロ映画を見るようなと言ったらいいか。歴史だ。スティーヴ・キャレラ、87分署、これがその本物なのか。一見脈絡のない連続警官殺し。不可解な連続殺人といえば、木は森に隠せと相場が決まっている。まずはオーソドックスなつくりで、ちゃんとミステリの体裁は整えられている。これ一作でどうこういうのは早かろう。まだまだ続編がたくさんあるのでしばらく楽しめそうだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外ミステリ
感想投稿日 : 2015年11月3日
読了日 : 2015年10月21日
本棚登録日 : 2015年11月3日

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