これはミステリといっていいかどうか。本来はヤングアダルト向け戦争小説というジャンルらしいがそれを越えて幅広く読まれ評価されている作品とのこと。潜入したフランスでナチスドイツ軍にスパイ容疑で捕えられたイギリス女性が尋問官の要請で書いた友人パイロットを主役に仕立てた物語風の手記が第一部、それと呼応する形で彼女をフランスに運んだその親友のパイロット女性の手記が第二部。一見のどかに綴られている第一部にいろいろと伏線が張られており、第二部でその情報によって捕虜奪還とゲシュタボ殲滅作戦が進められる。という謎解き要素がミステリぽいところなのだが、どうも読んでいていまいちはっきりしない。無理してミステリにしなくても二人の娘の戦時下友情物語として読めばいいような気がする。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2019年4月1日
- 読了日 : 2019年3月26日
- 本棚登録日 : 2019年4月1日
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