今年の1年2組には、重い病気を持った(小児癌の神経芽腫)明子ちゃん、数日前にお父さんを亡くした大介くんがいます。
今年のクラスはどうやって行こうかと悩む佐藤正子先生、渾名はサトパン先生に、旦那さんと娘さんはいいます。「どんなことでもみんなを抱き込んで、その大変なことに自分を育ててもらってきただろう」サトパン先生もどっしとした気持ちになります。「そうね、明子ちゃんや大介くんの力を借りてクラスを育てていけばいいのよね」
サトパン先生は、クラスに「良い言葉のシャワー」をたくさん降らせることにします。入退院を繰り返していた明子ちゃんも、初めての体験をたくさんして、いつも笑顔を絶やしません。
そんな明子ちゃんをみて、クラスのみんなも毎日成長していきます。
しかし明子ちゃんの病気は進み、入院して長くおやすみしなければいけなくなり…。
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語り手は、サトパン先生のお守りである水木の木で作られたお人形の「水木哲平」です。座敷童子ならぬ教室童子としてずっとサトパン先生の教室で暮らしています。このお人形目線というのが、子供の気持ちにも、大人である先生や両親の気持ちに寄り添い優しい語りです。
「優しい言葉のシャワー」は子供の生命力を育み、自分は存在していいという自信をつける。お話は悲しいことが訪れますが、その後の人々の心に残ったものもしっかり書かれています。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小学校教科書紹介本
- 感想投稿日 : 2022年10月18日
- 読了日 : 2022年10月18日
- 本棚登録日 : 2022年10月18日
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