にぐるまひいて

  • ほるぷ出版 (1980年10月15日発売)
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本棚登録 : 520
感想 : 63
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5月になるとお父さんは、荷車に牛をつないで一家が一年かけて作った作物や生活用品を積んで町に売りに行きます。
10日間かかって町についたお父さんは、作物を売り、手作り用品を売り、空になった荷車も売り、荷車を曳いてきた牛も売り、そしてそのお金で家族にお土産を買い、何日もかけて歩いて家に戻ります。
家族はお土産を受け取ると、また次の年に向けて新たな荷車や作物や生活用品を作り始めます…

田舎に暮らす一家が、作る→売る→買う→また作る…のサイクルで生きているその1年間です。
古き良き自給自足家族の生活を現した絵本で、実に素朴で良い本です。挿絵は素朴で暖かく行き届き、しみじみ眺めてしまいます。

5年生の読み聞かせに持っていきました。
子供たちには「自給自足ってわかりますか」と話をしてから始めました。
イマイチ反応薄く…、もう少し年下用だったかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 季節・行事
感想投稿日 : 2019年6月3日
読了日 : -
本棚登録日 : 2019年6月3日

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コメント 1件

図書館あきよしうたさんのコメント
2019/06/03

いつも「いいね」ありがとうございます。

この本は私も大好きで、小学校の読み聞かせにも使いますが、あまりにも静かな話だからか、反応は薄いです。
でもきっと、心に溜まっていくお話だと思うので、薄い反応にもめげずに持っていってしまうんです。
おとなになったときにでも、あー、これ読んでもらっったことあるかもー?って思い出してもらえると嬉しいですよね。

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