ハリー・ポッターと炎のゴブレット 上下巻2冊セット (4)

  • 静山社
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感想 : 737
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個人的にシリーズの中で読み応えNo.1と思っている作品!

ホグワーツ以外にも存在する魔法学校の生徒たちの登場や、様々な試練にまだまだ知らない魔法界のことをハリーと一緒に知れてるようでとてもワクワクする!

今回意外と印象的だった人物は、ロンの母モリー。
モリーがハリーを本当に息子のように大切に感じている描写がいくつもあって、毎回うるっとしました。
ハリーは両親を幼い頃に亡くしています。なので、実際に家族の愛を受けた記憶自体はありません。
しかし、そんなハリーに家族のような愛を惜しみなく送ってくれるモリーの存在は本当にかけがえのない存在だろうなと思いました。

そしてシリウスのハリーへの愛の深さに泣けます。(以下ネタバレあり)

シリウスは魔法界・マグル界で指名手配中で本来身動きは取るべきでない状況。
最初は遠い場所で食料も確保しながらうまく生活をしていたシリウスですが、ハリーの危険を知りすぐにハリーの近くへ移ります。
するとアズカバンにいた時のようにまたやせ細り、ネズミを食べながら何とか生き延びていたというシリウス。
そこまでしてでも側でハリーを守りたいというシリウスの愛に胸打たれました。

ゴブレットで印象的な出来事としてはロンとの仲間割れ。
今回ハリーはある事件をきっかけに生徒たちから距離を置かれてしまいます。しかし前回と違うのは、信頼している親友ロンとも仲違いをしてしまいます。
いつもなら側で支えてくれたロンがおらず、孤独を感じながら気丈に振る舞うハリーの姿は何回読んでも辛いです。ロンと仲直りできたときは毎回感動して泣く…。

改めてハリーを取り囲むキャラクターが魅力的で、丁寧に描かれている作品だなと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年12月9日
読了日 : 2021年12月9日
本棚登録日 : 2021年12月9日

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