ニックランドを中心に、その影響を受けた方々など、新反動主義といわれる潮流について解説されています。現代社会の大きな根本となっている資本主義という考え方、そこから発生している問題点にどう向き合うのか。今までの社会の形が変わっていくなかで、どの変化にどう対応していくのか。それは旧世代の常識からは外れた考え方を必要とするものかと思われますが、なかなか想像しにくいものかとも考えられます。そういった新しい考え方をする方々の活動を、本書では紹介されており、現在の私たちの多くは、なぜそれに馴染まないのかも、私たちは何に逃げているのかも、考えさせるような内容です。とはいっても、ごく最近の考え方というわけでもなく、時代の中でゆっくり育ってきたものが出てきているのかと。この主流となりつつある考え方に向き合わない限り、新しい世代とのジェネレーションギャップに戸惑うばかりという未来を感じつつあります。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会・文化
- 感想投稿日 : 2020年10月8日
- 読了日 : 2020年10月8日
- 本棚登録日 : 2020年6月27日
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