宮廷神官物語 三 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2018年7月24日発売)
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本棚登録 : 590
感想 : 35
4

アジアン・ファンタジーのシリーズ3作目。
優秀だが欲のない若き神官・瑛鶏冠と、鶏冠が見出した奇跡の眼を持つ少年・天青の運命は。

辺鄙な村育ちの天青は、今や宮廷で神官書生として学んでいる日々。
やんちゃだが素直な天青はいつの間にかすっかり友達になった笙玲の家に招かれた。ところが、金持ちの子と間違われて誘拐されてしまう。
しかし、隷民街で水を濾す装置を作り、活躍するうちに誘拐だったなんてどこへやら。
心配でたまらない鶏冠らは必死で探していたというのに‥(笑)
神獣であるハクも天青を探すため、白い身体をまだらに塗られて大迷惑?

麗虎国ではこの夏、日照りが続いており、鶏冠を良く思わない勢力の面々から、雨呼びの儀式をするように求められる。
鶏冠は過酷な儀式に立ち向かうが…
宮廷の勢力争いは、鶏冠が信じている人物の間にも暗雲立ち込める様相に。
ドキドキはらはらですが~最後は上手く行くと信じて(笑)

表紙と人物紹介のイラストが繊細で美麗なのも、魅力の一つ。
この表紙は、天青の兄代わりの曹鉄、ですよね。
一番たくましいキャラクターである曹鉄でも、この美しさ!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2022年4月8日
読了日 : 2019年8月7日
本棚登録日 : 2022年4月8日

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