なまえのないねこ

著者 :
  • 小峰書店 (2019年4月25日発売)
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本棚登録 : 2172
感想 : 201
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表紙の猫の絵にくぎ付け。
大人にも響く絵本です。

商店街で暮らす一匹の野良猫。
追われては逃げたり、「きたないねこ」「へんなねこ」と呼ばれたりしています。
近くで暮らす猫たちにはみんな、それぞれに名前がある。
そのことに気づいた猫は、自分も名前が欲しいと思うのですが。
「自分でつけたらいい」と言われ…?

飼われている猫たちが登場、個性ある顔つきや色柄、住んでいるところ、リアルなタッチです。
いかにも猫な表情が秀逸。
外暮らしで毛並みはあんまりきれいじゃないけれど、澄んだ緑色の目をした猫。
ある日、公園のベンチの下から見上げた猫に気づいてくれた人が…

猫が本当に欲しかったものは?
切なく、暖かい気持ちにさせてくれます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本
感想投稿日 : 2022年6月11日
読了日 : 2021年9月20日
本棚登録日 : 2022年6月11日

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