読みやすい。
短編集というかショートショートって感じ。
結末はかなりブラックですが~捻りが利いていて、重すぎず、笑えます。
「母の記憶」
認知症で施設にいる母を見舞う息子。
時々妙なことを言い出すようになって、振り回され、認知症とわかったのでしたが。
今日も…
「夜の訪問者」
帰宅したら、女性客が妻と楽しそうに話している。
なんと浮気相手が妻に近づいていたのだ。
しかも、意外なことを言われ…?
「そっくりさん」
見間違えるほど似ている人に会ったと友達に言われる妻。
もしかして、その町にはそっくりさんがいるのだろうか。
夫に、実はある疑惑を抱いていたのだが…?
「おとなしい妻」
見合い結婚して三ヶ月。
家庭的でかいがいしく、笑うと愛嬌のある妻に満足していた。
人見知りで、外へ出かけようとしない妻だが…?
「残りもの」「豹変」「生命保険」「痴漢」「ブス談義」「再会」「償い」「ビデオレター」「ママの魅力」「淑女協定」「深夜の乗客」「隠れた殺人」「催眠術」「幸福生活」と続きます。
タイトルと出だしで、半ば予想のつく話もあるかな?
でもまたそこを外してきたり。
最後の一行が大事なので、丁寧にめくって下さい!
著者は1956年生まれ。
同志社大学中退後、放送作家に。
「永遠の0」でデビュー。
作品ごとに違う題材を取り上げ、雰囲気を変えて話題作を発表する多才ぶり。
読書家なんでしょうねえ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
国内小説
- 感想投稿日 : 2012年7月16日
- 読了日 : 2012年7月14日
- 本棚登録日 : 2012年7月14日
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