中学生の陸真が、図書館で出会った女性との不思議な記憶を残したその夜、父の帰宅が遅くなると連絡が入ったまま数日後に亡くなったことを知る。
陸真の父は、以前警視庁の刑事であり見当たり捜査員をしていた。
だがAIに取って代わられ、転職をして警備保障会社の潜入監視員をしていた。
父の死について警視庁捜査一課の脇坂刑事が聞きに来てから部屋の中から見覚えのないものを発見していく。
陸真は友人の純也と父親のことを知るべく動き出す。
そうして再会した女性が、図書館で出会った円華だった。
行動力のある彼女とともに事件を探る。
その結末は、やはり…と
AIの発展も目覚ましいが、DNA解析による復顔術などそれらのシステムばかりに踊らされて、真実を見極める力を無くしてはいないか、間違った使い方をして別物とすり替えてはないか、などと思った。
今の時代、進化していくのは喜ばしいが、見失ってはいけないこともあると感じた。
中学生2人の夏の冒険は、ちょっと過激ではあったが充分に友情を確認できただろう。
彼らが大人になる頃は、もっと変わっているのだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年4月24日
- 読了日 : 2023年4月24日
- 本棚登録日 : 2023年4月24日
みんなの感想をみる