菜の花食堂のささやかな事件簿 金柑はひそやかに香る (だいわ文庫)

著者 :
  • 大和書房 (2018年6月9日発売)
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感想 : 64
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菜の花食堂シリーズ第3弾。

今回も野菜を中心としたメニューが次々と出てくるのだが、メインから汁物やサラダやちょっとしたデザートなどをいつも5〜6品あるのにサクッと作るこの料理教室には通いたいと思う。

そして、やはり靖子先生の謎解きは健在。

お弁当のメニューだけで、香辛料が苦手だということをつきとめたり、野菜の無人販売所の売上げ金が増えていることを解明したり、優希のアパートの隣人宅の異臭の原因をつかむなど。

大きなことは、店内で販売するために瓶詰めを作る工房を完成させ、ピクルスだけでなく、ジャムも作りマルシェでも販売してから販路拡張するなど優希の活躍ぶりにちょっと驚いたなぁと。

まったく料理をしなかったと記憶していた優希だが、無人販売の謎解きで縁ができたアパートの独身者川島くんの実家野菜で料理を作るバイトもするというのもかなりの成長。

そして、徐々に明らかになる靖子先生のこと。
娘さんの他に陶芸家の息子さんもいて、実家が京都の老舗料亭であることなど。
あまり自分のことは言わないが、家族のことではいろいろとあったのだろう。
だからこそかも知れないが、まるで我が子のように優希のことを心配しながらも信頼しているように思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年9月20日
読了日 : 2022年9月20日
本棚登録日 : 2022年9月20日

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