ふくろう博士のあたらしい家 (グレー・ラビットのおはなし 3)

  • 童話館出版 (2004年2月1日発売)
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感想 : 5
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「どこかで、あらしがうまれている」と気づいたふくろう博士。
かしこいあたまをつかって、つよい風と雨について、すこし勉強したけれど嵐には勝てない。
夜の狩りをおえて、わが家へむかったけれどオークの大木が倒れていた。
グレー・ラビットは悲しい声を聞きつけて、ふくろう博士の家まで行くが、木は倒れてドアもはずれ、本も散らばっている。
博士は昼の光がきらいだし、夜はいそがしいからとグレー・ラビットは家を探してあげようとヘアとスキレルを誘う。
案の定、ヘアもスキレルも自分の好きなことに夢中になりさっさと家に帰る。
こういうところが特徴を捉えていて面白いなと思わせる。
グレー・ラビットはふくろう博士にぴったりの美しいブナの木を見つけ、ヘアとスキレルといっしょにそうじをする。
活躍するのは、グレー・ラビットだけのように見えるけど最後はやっぱり仲間といっしょに最後の仕上げをするのが頼もしい。

ありがたい思いやりだなぁとふくろう博士がプレゼントしたものは、サクランボの種をほってつくった、小さな小さなバスケット。クルミのから半分でつくった帆船。ブナの実からそだった小さいブナの木。
どれがだれのプレゼントか?考えるのも楽しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年8月16日
読了日 : 2023年8月16日
本棚登録日 : 2023年8月16日

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コメント 2件

111108さんのコメント
2023/08/19

湖永さん、こんにちは。

同じくらいの時期に読めて嬉しいです♪
ふくろうの家探し、本当に困っているのを助けたくて動いてるのはグレーラビットだけで、ヘアやスキレルは早くふくろうが自分の家に戻ってくれないかしら‥という思惑から行動するのも「やっぱりね」という感じで面白いですね!
でも最後はみんなでちゃんと頑張るところもいいですよね♪

湖永さんのコメント
2023/08/19

111108さん こんばんは。

そうなんですよ。
ヘアとスキレルの勝手なこと…ってと思いながらもこの気ままさも慣れてきますねぇ。
なんだかんだで、結局仲が良いのでそれで良いじゃないかと…。
とても楽しませてくれる絵本ですね。

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