贖罪の奏鳴曲

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  • 講談社 (2011年12月22日発売)
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御子柴礼司シリーズ第1弾

少年時に猟奇殺人事件を犯し「死体配達人」の異名をとった園部信一郎が、御子柴礼司と名を変え、悪徳弁護士となり、数々の逆転勝訴を勝ち取るシリーズ。

ある運動公園で、一人の男の他殺体が発見された。
男は、シャツとトランクス、そして腕時計だけを身につけていた。
その腕時計から、フリーランスの記者・加賀谷竜次である事が判明した。
加賀谷は、保険金殺人事件を追っていたらしい。

その事件とは、
製材所を経営していた、東條彰一が事故に遭い、人工呼吸器を装着されていたが、容体急変して、死亡した。
人口呼吸器には、故意に装置を遮断した形跡があり、彰一には、高額の保険金が掛かっていた事から、妻の美津子が、逮捕された事件だ。

その弁護を、国選弁護士として、御子柴礼司が、引き受けた。
世論の反発も大きく、縋るものは、藁一本とてない状況で、御子柴は、全くの孤立無援、徒手空拳であった。
だが、御子柴には、この事件を受けなければならない理由があった。

偶然、御子柴の過去を知った、埼玉県警捜査一課の渡瀬と古手川和也は、加賀谷が追っていたのは、御子柴だと気がつき、執拗に、御子柴を追い詰めていく。

お決まりの大どんでん返し。
読み応えがあり、一気に読んだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年9月26日
読了日 : 2021年9月26日
本棚登録日 : 2021年9月26日

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