螢草 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社 (2015年11月12日発売)
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鏑木藩、藩士の家に生まれた、菜々は、3歳の時、父親が、城内で刃傷沙汰を起こし、切腹。
赤村の庄屋の娘であった、母親と実家で暮らしたが、
祖父と母が相次いで死に、叔母との折り合いが悪く、従兄弟の宗太郎との縁談を嫌い、風早家の女中として、働くことになった。

当主の、風早市之進には、志の高さに憧れを抱き、深く敬い、妻の佐知には、実の姉とも思い、慕った。
二人の子供達は、可愛く、温かい人達に囲まれて、幸せに過ごしていた。

しかし、奥方の佐知が病没し、しかも、前藩主に関わる不正を糺そうとした市之進に、罠が仕掛けられ、囚われてしまった。

罠を仕掛けたのは、菜々の父親の仇、轟平九郎。

残された子供達を健気に育て、市之進の無実の罪を晴らすため、菜々は、轟平九郎に、戦いを挑む。

周りの人々との、温かい交流。
上手くいきすぎ感は、否めないが、読後感は、良かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月20日
読了日 : 2022年4月20日
本棚登録日 : 2022年4月20日

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