坂井希久子の時代小説。
「居酒屋ぜんや」シリーズ、第1作目。
貧乏旗本の、しかも次男坊で、余程のことがない限り、跡目を継ぐ事のない、紙より軽い命の林只次郎。
鶯の鳴きつけを仕事として「市井のお鳥係り」と言われ、貧乏な家計を支えている。
彼の贔屓にしている「居酒屋ぜんや」は、みめ麗しい後家のお妙が、義理の兄嫁の手伝いを得て、切り盛りしている。
お妙が、旬の食材を丁寧に心を込めて拵える料理は、全てが美味しく、食べた皆んなの心を、ときほぐす。
取り立てて、大きな事件が起きるわけでもなく、それでも、「次作を読みたい」と思わせる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年8月12日
- 読了日 : 2021年8月12日
- 本棚登録日 : 2021年8月12日
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