ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや (ハルキ文庫 さ 19-3 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2016年6月13日発売)
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本棚登録 : 783
感想 : 95
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坂井希久子の時代小説。
「居酒屋ぜんや」シリーズ、第1作目。

貧乏旗本の、しかも次男坊で、余程のことがない限り、跡目を継ぐ事のない、紙より軽い命の林只次郎。
鶯の鳴きつけを仕事として「市井のお鳥係り」と言われ、貧乏な家計を支えている。

彼の贔屓にしている「居酒屋ぜんや」は、みめ麗しい後家のお妙が、義理の兄嫁の手伝いを得て、切り盛りしている。

お妙が、旬の食材を丁寧に心を込めて拵える料理は、全てが美味しく、食べた皆んなの心を、ときほぐす。

取り立てて、大きな事件が起きるわけでもなく、それでも、「次作を読みたい」と思わせる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月12日
読了日 : 2021年8月12日
本棚登録日 : 2021年8月12日

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