■ずっと前(引用するのに検索したら'09年の6月だった)に『TENGU』でドギモを抜かれた柴田 哲孝の新作。そして有賀雄二郎シリーズの最終作なんだって。解説に書かれていた『究極の徹夜本!』の通りで昨日からの東京出張往復で一気に読了。それにしてもこの人の作品は読み応えがある。
■ 作られた生命体である『ダンサー』と、そのダンサーの生い立ちと深い繋がりをもつ別の『ダンサー』が複雑に絡み合いながら、かなりハードなストーリが展開する。読み進めて行けば行くほど「なんてハードボイルドなミステリーなんだろう...」って思っていたんだけど最後の最後...実はこの作品はヒューマンストーリーだったことに気付かされる辺りが凄い。たくさんの人が惨殺されるような内容なのに読後感は清々しいほど。
読書状況:読み終わった
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文庫
- 感想投稿日 : 2011年4月18日
- 読了日 : 2010年4月28日
- 本棚登録日 : 2010年4月28日
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