ひつじが丘 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1980年9月10日発売)
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本棚登録 : 1324
感想 : 143
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【恋とは。夫婦の愛とは。ゆるすこととは。】

青春から、
憧れから、
理解不能な、
また自分の辞書をひいてもわからないことに
惹かれ、
知りたいと思い、
やがて真実を知り、
酸いも甘いも噛み分けて、
許し、
許され、
生きていく。

良一のように、悔い改めるというのは稀だと思う。
そして奈緒美のように
葛藤をしながらもゆるし続けることは
相当に気力の要ること。
守るべき弱き者の存在があれば
なおのことゆるさない選択だってあるだろう。

ひつじが丘は美しい。
現実はそんな画になるようなことばかりではないけど
そのような関係もあるんだろうな
あってほしいなと思った。

許すことは難しい。
気づくこともまた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文芸
感想投稿日 : 2023年2月4日
読了日 : 2023年2月4日
本棚登録日 : 2023年1月15日

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