上下巻読了。
上巻はまったり読んでいたけれど、下巻に入ってぐいぐい引き込まれた。
好きなことに没頭出来る幸福。
実を結べない苛立ち。
一線を越えられた者と越えられない者。
消化出来ない心の陰。
痛ましくもある虚勢。
若者の心の動きを丁寧に描いているので、時には共感し、苛立ちながら読み進めました。
そして最終章にはやられました。
張られていた伏線が、隠されていた真実を明らかにしたとき。
涙無しには読めなかった。
ああ、あれはそういう事だったのかと。
素敵な作品です。
これは再読したい。
チヨダ先生の『V.T.R.』も読んでみたいです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
辻村深月
- 感想投稿日 : 2013年2月19日
- 読了日 : 2013年2月19日
- 本棚登録日 : 2013年2月18日
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コメント 1件
koshoujiさんのコメント
2013/02/19