スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2010年1月15日発売)
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本棚登録 : 18003
感想 : 1594
4

上下巻読了。
上巻はまったり読んでいたけれど、下巻に入ってぐいぐい引き込まれた。
好きなことに没頭出来る幸福。
実を結べない苛立ち。
一線を越えられた者と越えられない者。
消化出来ない心の陰。
痛ましくもある虚勢。
若者の心の動きを丁寧に描いているので、時には共感し、苛立ちながら読み進めました。
そして最終章にはやられました。
張られていた伏線が、隠されていた真実を明らかにしたとき。
涙無しには読めなかった。
ああ、あれはそういう事だったのかと。
素敵な作品です。
これは再読したい。
チヨダ先生の『V.T.R.』も読んでみたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 辻村深月
感想投稿日 : 2013年2月19日
読了日 : 2013年2月19日
本棚登録日 : 2013年2月18日

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コメント 1件

koshoujiさんのコメント
2013/02/19

こんにちは。
この作品、何度読んでも涙が零れてくる名作だと思います。
一生の宝物のような小説です。
辻村深月さんは出版社によって作風を変えていますが、
この講談社感動路線の最新作は三月に発売されるようです。
ご参考まで。

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