猫が一番偉いという一風変わった「鯖猫長屋」を舞台に描かれる連作時代小説。
前半はどうにもテンポが悪く感じてしまったのですが、途中から気にならなくなりました。
各話冒頭の「問わず語り」が効果的に使われていて、様々な謎が1つの像を結ぶようにしっかりと結末に落とし込まれる。
人間世界のあれやこれやを全てお見通しのサバ。
"主役はオレだぜ!"的なつんと澄ましたサバが描かれた表紙絵が、拾楽とサバの関係性を良く表していますね(笑)
「アジの人探し」が特に良かったです。
長屋の面々も成田屋の旦那も良いキャラだし、続編に期待します。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
田牧大和
- 感想投稿日 : 2013年12月21日
- 読了日 : 2013年9月30日
- 本棚登録日 : 2013年12月21日
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