あきない世傳 金と銀 源流篇 (ハルキ文庫 た 19-15 時代小説文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2016年2月12日発売)
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初めて高田郁の小説を読んだ。人気シリーズの第一巻。ときは華やかな元禄が終わり、モノが売れなくなった享保年間に始まる。主人公は武庫川の向こうから天満の商家へ奉公にあがる少女だ。
主人公が少女なのでヤングアダルト小説のような爽やかがある。舞台として商家の様子がしっかり描かれ、少女が商いについて学んで成長して行くのを読者も同時に体験できる。そういう構成もヤングアダルト的だと思う。
また、江戸時代ながら女性の生き方についてが底流のテーマで、現代の女性に響いてくるものがある。好感の持てる作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史・時代小説
感想投稿日 : 2024年3月23日
読了日 : 2024年3月23日
本棚登録日 : 2024年3月23日

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