獣の奏者 II 王獣編

著者 :
  • 講談社 (2006年11月21日発売)
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感想 : 361
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ちょっと勢いが落ちてしまった感があります。
エリンが王獣を操ることで大きな災いが起こりますよ、と言われていた割にはあんまりでもなかったような…?
エリンが王獣を操れることが分かったら政治的に利用されて、って散々言われてたけどこれもあんまり…?
もちろん政変ですからいろんな立場の人たちがそれぞれ自分の都合の良いような結果が得られるために事前の準備から実際動き出してからの修正まで含めて色々動きがあって当然ですけどどっちかっていうとそっちの方の色が濃く出すぎて、予告されたような惨事とエリンの能力との関連があんまり感じられなかったのでなんだか尻すぼみ。
ラストもあれは救いなのかどうなのか。犬だって飼い主求めて三千里泳ぐんだからね☆というのではちょっと私は納得できない…
2冊じゃなくて3冊に分けたら良かったのに。政治に関わる部分があまりに少なく性急すぎて、エリンがイヤでもしなければならないことがあるという政治に付きもののの部分をどう自分で折り合いつけるのかと楽しみに読んでましたけどあれじゃ単にちびっ子のわがままとしか思えない…それにあれだけ聡明と言われてる子が自分のしていることがどう利用されるかに頭が回らないのも謎。うーん?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年4月25日
読了日 : 2008年1月12日
本棚登録日 : 2008年1月12日

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