標題作以外にも秀逸な短編が収められた納得の一冊。
特に「少女架刑」での死者の視点で語られる物質的な死と存在価値(霊的苦痛)、対となる「透明標本」での生きがいを持ちながらも無能となっていく人としての社会的な死への道程に立ち会うがごとき感覚に陥った。
この時代の文章(というか著者の特徴)は安心して読むことができる...。別の意味でハラハラしなくて良い。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年12月30日
- 読了日 : 2018年12月30日
- 本棚登録日 : 2018年12月24日
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