落下する夕方 (角川文庫 え 4-1)

著者 :
  • KADOKAWA (1999年7月5日発売)
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本棚登録 : 11814
感想 : 1010
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新感覚恋愛小説。6年付き合った彼氏と、彼の浮気を原因に別れ、なぜか浮気相手の女性と2人で同居することになる話。字面だけ見るととんでもない話だけど、浮気相手があまりに自然にそこにいるから、なんだかいやな感じがしない。恋愛にこだわって変化を拒んだために、1番大切なものを失ってゆく梨香。華子が手に入らないうちに、愛でなく執着を覚えだす男たち。それぞれの移ろいがまさに、「落下する夕方」だった。

・そのうち。涼子の御主人の転勤が決まったとき、そのうち遊びにいこうと健吾と話した。そのうちは、ある日突然永遠にこなくなる。

・心というのは不思議です。自分のものながら得体が知れなくて、ときどき怖くなるほどです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月23日
読了日 : 2024年3月23日
本棚登録日 : 2024年3月23日

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