村上春樹再読。
僕が村上春樹を好きになったのは『世界の果て』以降。初期2作、特にデビュー作である本作は苦手だった。きっと読み方が分からなかったんだと思う。真面目に読み過ぎたんだな。辻褄が合わないとか、、、
後の作品の、双子の女の子や耳のモデルで慣らされていったせいで、多少、現実感が伴わない登場人物がいても気にならない。むしろ、その違和感に全て意味があるような気がしてワクワクしてしまう。面白かったです。
でもなんの予備知識もなく、本作を読んで面白いと思えるかと言うと、ちょっと難しい気がする。なんか、肝心なことほどサラリとしか言わない気がします。村上春樹初読の人にはあまり勧めたくない作品。どんな作家かも分からないままデビュー作を読みこなした当時の人たちはすごいですね。
舞台は1970年。意外と昔。当時の世相はわからないけど、学生が、車乗り回したり、バーに入り浸ってビール飲みまくってたりって、かなり裕福な暮らしぶり。ま、芦屋ですしね。
当時、缶ビールもまだ新しいアイテムだった様です。やたらとビールを飲む僕と鼠ですが、何か意味が込められてるのかな?
二人が事故った鼠の車はスポーツカーだと思ってたんだけど、フィアットの600セイチェントだった。めっちゃレアな気がするけど、当時は日本に入ってきてたのかな?チンクより好きな車です。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年11月4日
- 読了日 : 2023年11月2日
- 本棚登録日 : 2022年1月30日
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