『白ゆき姫殺人事件』と呼ばれる事件を扱ったミステリー。タイトルがキャッチー過ぎて積読してたんだけど、読んでみたら、被害者がのちに『白ゆき姫』と呼ばれる経緯も納得のストーリーでした。
三流ライターがユルユルと証言を集めて無責任に再構築し拡散していく構成。雑誌記者ってサイテーと思いながらも『白ゆき姫』の顔写真が載った誌面を見たくなる自分がいます。はい、自分自身がイヤミスの構成員でした。
最初の証言者の語り口が鼻につくのだけど、そこを乗り越えるとあとはスムーズ。300ページを超える作品だけど、後半は無責任ライターによるSNSや雑誌記事の参考資料なのでサクッと読めます。被疑者を守ろうとする発言も簡単に悪意ある記事に転換されていくところが怖いですね。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2024年1月4日
- 読了日 : 2024年1月3日
- 本棚登録日 : 2022年9月22日
みんなの感想をみる