沼地のある森を抜けて (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2008年11月27日発売)
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本棚登録 : 2512
感想 : 270
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始まりはぬか床、ぬか床が生み育むのは美味しいぬか漬けや発酵菌だけではなかった。そこは豊穣たる命が宿り、生み出す世界。

…お漬物マニアなら、こんなこと考えたりするし言うだろうけど、まさかこんな惹句が400Pを超える長編小説になりうるとは…梨木ファンタジーさすがである。

時々引用される、男の子の物語とオーラス50Pほどについていけなかったのが残念。ここは完全に好み、で、俺がえらばれなかっただけ。及び腰になってしまったこの2つにがっちり嵌れたら、この小説は手放せなくなること間違いなしだと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本小説
感想投稿日 : 2022年1月31日
読了日 : 2022年1月28日
本棚登録日 : 2022年1月14日

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コメント 3件

chineseplumさんのコメント
2022/06/10

オーラス50については私も面映ゆさを感じましたが、手放せなくなったクチです。

黒い☆安息日さんのコメント
2022/06/11

コメントありがとうございます。
あそこに嵌れたのが羨ましいです

chineseplumさんのコメント
2022/06/11

ぬか床では何度も痛い目にあっているのですが、性懲りもなくまたやってみようかな、と思っております。

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