暗ぁ…、「生きててどうもすみません」米澤バージョンやん。
心をすさませたい人、やるせない思いをしたい人、心に寒風を吹かせたい人ご一読を
と書いたところで、こっからあとは、核心部のネタバレです
俺のせいで、俺がいるから、俺さえいなけりゃ、どうせ俺が悪いんやろ…
こういう負の自意識は誰でも持つもので、そんな考え方をしてる時の人とははウザいからあんまりお近づきにならないか、親友だったり家族だったりちょっと干渉しなあかん立場の人なら「お前な、自分が思ってるほどたいした人間ちゃうんやで」と諭してやるかだろう。でも、それが過剰じゃなく妥当な自意識。つまりそいつのせいやったとしたら…。
俺は、今まで色んなことを人のせいにして生きてきたから、それではアカンと、エエ歳こいてやっと自己責任ってのを考えるように頑張ってるのだけど、自己責任と自意識過剰の境界を線引くのはなかなかに難しい。
お前がしたその行動の結果…という「せい」はあっても、お前という人間自体が…という「せい」はないんだと思いたい。それは周りの人間がお前の「せい」にしてるだけのことであると思いたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本小説
- 感想投稿日 : 2013年9月27日
- 読了日 : 2013年9月27日
- 本棚登録日 : 2013年9月20日
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