フリーク(畸型)達の記録。
それは見た目の異常さであり
心の異常さでもある
まさかの短編集だった。
内容のグロテスクさで言えば表題作の「フリークス」が一番だったが、ある程度ストーリーは読めてしまった。
終わり方で意表を突かれたのが一作目の
「悪魔の手」かな。
暗くて気持ち悪い雰囲気もさすがだし、二転三転でストーリーも面白かった!
二作目は結局死んだのはどっちなの?って疑問が置いてきぼりに_:(´ཀ`」 ∠):
精神病院が舞台の本作。
ずーっと暗鬱とした感じで、これが異常者の世界…って面白がって読んでたけど
最後のメッセージに痺れたよ…
「この世界に厳密な意味での正常(ノーマル)など存在しない。多かれ少なかれ、僕たちはみんな畸型(フリーク)なのさ。
そもそも人間なんていう動物そのものが、突然変異的に生まれた恐るべき畸型種なんだ。
ねえ、そうだろう?」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月6日
- 読了日 : 2022年5月4日
- 本棚登録日 : 2021年9月2日
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