フリークス (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2011年4月23日発売)
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本棚登録 : 2790
感想 : 231
3

フリーク(畸型)達の記録。
それは見た目の異常さであり
心の異常さでもある

まさかの短編集だった。
内容のグロテスクさで言えば表題作の「フリークス」が一番だったが、ある程度ストーリーは読めてしまった。

終わり方で意表を突かれたのが一作目の
「悪魔の手」かな。
暗くて気持ち悪い雰囲気もさすがだし、二転三転でストーリーも面白かった!

二作目は結局死んだのはどっちなの?って疑問が置いてきぼりに_:(´ཀ`」 ∠):

精神病院が舞台の本作。
ずーっと暗鬱とした感じで、これが異常者の世界…って面白がって読んでたけど
最後のメッセージに痺れたよ…

「この世界に厳密な意味での正常(ノーマル)など存在しない。多かれ少なかれ、僕たちはみんな畸型(フリーク)なのさ。

そもそも人間なんていう動物そのものが、突然変異的に生まれた恐るべき畸型種なんだ。
ねえ、そうだろう?」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月6日
読了日 : 2022年5月4日
本棚登録日 : 2021年9月2日

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