読了した色々な方が「この本を持っている事で悪い事が起きそう」という感想を持っているのがうなずける…
「存在自体が怪」って、一番怖いタイプのやつじゃんかよー(T ^ T)
怪談を収集する小説家「私」の元に舞い込んだ、ある体験談。
誰もいない部屋の中から、畳を擦る音がする…
投稿者と共に、怪異の原因を探るべく過去に遡る。この建物が立つ前は、どんな人か住んでいて、どのような出来事があったのか。
粘り強く取材を続ける中でぽつぽつと明らかになる怪談話。土地も語られる人も違うのに、妙な繋がりを見せる。
この怪談がじわじわと怖い!
過去をたぐる糸は何度も切れそうになりながら、深いところへどんどんと沈んでいく…
その頃から私と投稿者に良くない事が続く。
体調不良、会社の倒産。
引っ越しても着いて来る「畳みを擦る音」…
これは新しい場所にも伝播する。
そうして全国に広がっているとしたら?
取材を重ねるにつれ、怪談収集家として実在の小説家さんが2人も登場する。
…ん?この人達が出てくるって事は
「私」は小野先生?とようやく気づく。
じゃあどこまでが作り話なんだろう?
それとも実話?…ヒエエエ
となった所が一番の恐怖ポイントでした!!
もう読み返す事はない!怖い!
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年8月22日
- 読了日 : 2020年8月22日
- 本棚登録日 : 2020年8月5日
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