音道シリーズで一番好きな作品。
主人公がここまでアクティブに動かずとも話が進むのは、やはり前作の『凍える牙』の裏打ちがあってこそ。
主人公視点から動かない状況でもぐいぐい読ませる。
夢物語に浮かれる犯人と、DVという接点のない無軌道な連結がうすら寒いほどマッチしている。
それが怖い。
犯人の軽さと、被害者となった人間の心の深淵の対比がぐいぐい読ませてくる。
個人的には滝沢氏の頑張りと心意気に拍手を送りたい。
名言は言わずもがな、『星野!!!』
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年11月7日
- 読了日 : 2010年11月7日
- 本棚登録日 : 2010年11月7日
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