読んでよかったなぁ~と思えた作品です。この作品は今までの作風とは違う…らしい、けど私は好きだなぁと感じました。
まず、この表紙、しらこさん、乙女の本棚シリーズの「Kの昇天」も手がけてらっしゃる方なんですね!そして6編の短編のタイトル、チェックしながら読むと美術館巡りができちゃうような…それぞれが名画のタイトルになっているんです。第5話の「夜のカフェテラス」は、この作品の裏表紙のような…。
ストーリーは、椎木夫妻が営むメンタルクリニックとその近くにある「純喫茶純」が主に描かれています。将来のことや、家族のこと、恋人のこと、仕事のこと…みんな様々な悩みを抱え、心がいっぱいいっぱいになって…そんな人たちの悩みを聴いてくれる、寄り添ってくれる…そんなかけがえのない場所があるっていいなって、感じました!いつもの日常に疲れたときの処方箋的な作品にもなりえるのではないかなぁ~。
心療内科の敷居がちょっと下がったような…でも、もし私が心の病になっても、近くの心療内科には行きたくないなぁ…だって近くの心療内科は評判めちゃくちゃ悪いんだもん…。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
窪美澄
- 感想投稿日 : 2023年9月22日
- 読了日 : 2023年9月22日
- 本棚登録日 : 2023年9月22日
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