キラキラ共和国

著者 :
  • 幻冬舎 (2017年10月25日発売)
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ツバキ文具店の続編。ツバキ文具店では、店主のポッポちゃんこと鳩子が文具の販売と手紙の代書を生業としている…。代書の依頼は途切れることなくあり、年賀状の宛名書きのようなことから、夫婦間の離婚に関するもの、友達間のお金の貸し借りに関するもの、他界した子供に関する喪中はがき、好きな人への想いを伝えるラブレター、憧れの文豪からの手紙など…多岐にわたるが、依頼者の気持ちに寄り添いながら誠意をもって受けていた。

プライベートでは、ポッポちゃんはQPちゃんことはるちゃんのお父さんのミツローさんと愛を育み、QPちゃんの小学校入学にあわせ入籍する…。ミツローさんはカフェ、ポッポちゃんは文具店の経営があるため、週末のみ一緒に過ごす形での新たな生活を送ることに…家族として生活する上で、ミツローさんのご両親に挨拶に出向いたり、ミツローさんの元妻、事件に巻き込まれて命を突然落とした美雪さんのことを知ることになる…。

ポッポちゃんが代書を引き受けた中で印象的だったのは、康成様ですねぇ…。毎月康成様からはがきが届くなんて、それだけでこれからの人生明るく過ごせそうですよね!また今作はポッポちゃんが家族を持ったことで、先代の祖母やレデイババ、今は亡き美雪さんへの感謝の想いを強くするのもいいですよね!きっとポッポちゃん家族には生活の中に手紙が自然と、なくてはならないものとして存在するようになるんでしょうね…手紙にすれば想いも気持ちも伝わるし、キラキラ共和国も繁栄を続けるでしょう!ブクログのおかげで、素敵な作品と出逢えました(^^)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小川糸
感想投稿日 : 2023年2月15日
読了日 : 2023年2月15日
本棚登録日 : 2023年2月14日

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