キラキラ共和国

著者 : 小川糸
  • 幻冬舎 (2017年10月25日発売)
4.12
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  • レビュー :131
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344031937

作品紹介・あらすじ

ツバキ文具店は、今日も大繁盛です。夫からの詫び状、憧れの文豪からの葉書、大切な人への最後の手紙…。伝えたい思い、聞きたかった言葉、承ります。『ツバキ文具店』待望の続編。

キラキラ共和国の感想・レビュー・書評

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  • ドロドロしたイヤミスも、あっと驚くどんでん返しミステリも、スカッとさわやかな青春小説も、どれも好きですけど、やはり読み終わった後にほっと肩の力が抜けるような、心の温度が一度上がるような、そんな優しい小説がいちばん好きです。
    『ツバキ文具店』を読み終わってからも自分の中にずっと住んでいるぽっぽちゃんたちとNHKのドラマでまた出会えたことがうれしくて仕方がありませんでした。終わった時のあの喪失感たるや。
    そして、今度は新しい一歩を踏み出したぽっぽちゃんたちとの再会がかなうなんて!
    今回は代書のおはなしたちよりも彼女たちの人生の変化の大きさに驚いたり喜んだりわくわくしたり、そして哀しくなったり…なんていうか、とても穏やかにゆっくりと走るジェットコースターに振り回されるような、そんな楽しみに満ちていました。
    ぽっぽちゃんの心が安定してきたから、舞い込んでくる代書のおねがいも心優しいモノになっているのかもしれませんね。
    それにしても人生って本当にどんな風に転がるかわからないものですね。彼女たちをみているとそう思います。
    ある日、偶然の出会いで人生が変わっていく。そしていくつもの選択の結果、私たちの人生はのぼったりおりたり曲がったり戻ったりしているのですね。だから面白い。
    読み終わるのがいやで、後半は一日一章ずつ読んでいきました。なんていうか、気分はご近所さんなんですよ、明日、水色の便せんを買いに行かなきゃ、なんて思ったり。
    願わくば、誰もが笑顔で明日も過ごせますように、と、ただただそれだけ

  • 大好きな『ツバキ文具店』の続編。
    いきなりの幸せモードに嬉しいやら恥ずかしいやら…。
    ポッポちゃんが幸せそうで本当に良かった。

    代書屋の仕事のエピソードはどれも相変わらず温かく優しい。
    盲目の少年がお母さんへ書いた感謝の手紙には涙腺崩壊。私も彼のほっぺにチューしたくなった。
    QPちゃんからの愛のカードにも泣けるし、幼い息子の喪中ハガキの依頼は本当に辛い…一つの物語の中で色々な涙を流した。

    キラキラ、キラキラ、と心の中で唱えるだけで心の暗闇に星が現れて明るくなれる…幸せのおまじないと素敵な家族と仲間が側にいてくれる!なんて幸せなんだろう!
    最初は不思議に思った今回のタイトル。その意味が分かり、これ以外ないと納得した。
    ポッポちゃんや周りの人達の喜びがストレートに伝わってきて泣いてばかりの読書だった。
    幸せのお裾分けを私も貰えた。
    ポッポちゃん、ありがとう。

  • 大好きな「ツバキ文具店」の続編。

    読み終えて「キラキラ共和国」という題名の意味を考え、ほっこりしました。
    「キラキラ」は前作でバーバラ夫人に教えて貰った幸せの呪文で、「共和国」は守景家や家族に関わってくれる人たちで築いていく日々のかたち。
    「王国」とか「国」とかじゃないのがいいな~としみじみ。

    今回は、代書屋の仕事もあるけど、どちらかといえば新しい家庭を築いていく鳩子の生活に寄り添った物語でした。

    3人らしい、家族のはじめかた。
    QPちゃん越しに感じる祖母の想いや戸惑い。
    悲しい死への向き合い方。
    QPちゃんの母としての美雪さんとの向き合い方。
    そして、実の母への想い。
    少しずつ成長して、共和国を築いていく鳩子の姿が微笑ましかったです。

    私は本のタイトルや目次を見て、これはどういう想いでつけられたのかなあ、と想像するのが好きなのですが、前作の目次が「夏」から始まる一年だった理由がピンと来ませんでした。
    (話の構成上、と言われたらそれまでですが笑)
    それも、本作を読んで、解決!
    どこまでもきれいな物語だなあと、また前作を読みたくなりました。

    レディババと鳩子の関係や、男爵一家のその後など、まだまだ先を知りたい。
    さらなる続編に期待!!

  • 今回も心が温かくなるような内容でした。
    ポッポちゃんこと鳩子がミツローさんと結婚し、QPちゃんとのほんわかした日常がメインでした。

    代書っていう仕事もなかなか難しいものですね。
    離婚したいだの、したくないだの、そんな自分には関係ない人生に代書というかたちで関わらないといけないし。

    でもいいなって思ったのは、川端康成からの手紙を貰いたいって話。
    あっ、そういうの私もしてもらいたいかもって思っちゃった。

    ポッポちゃんから美雪さんへの手紙、キラキラしてて素敵です。

  • 今回は鳩子がミツローさんと結婚してからの事柄が
    主に描かれています。
    結婚をして夫になったミツローさんとの距離感、
    そして一番大切なのはQPちゃんとの接し方。
    今まではご近所さんという気軽なお付き合いだったけれど、
    結婚をきっかけにそれまでの関係とはまた違ってくるので
    それに悩んでいた鳩子が徐々にご近所でもなく、
    変に肩肘を張らずに母親になっていこうとしている姿が
    微笑ましかったです。

    そして一番の心のひっかかりであった美雪さんの存在が、
    こんな風にして自然に受け入れられて、
    形や姿はないけれど四番目の家族として
    受け入れているのが良かったです。

    目の見えない少年がお母さんに感謝の手紙を書いたことは、
    本当に名誉ある仕事でした。
    こんな手紙を息子から貰ったら涙ものだと思います。
    少年も素晴らしいですが、今までそう育てたお母さんも
    素晴らしいと思いました。

    鳩子がミツローさんの故郷へ初めて帰省の場面では
    何だか遠い昔の記憶を思い出し初心を思い出させされました。
    事情を知っている家族達もみんな温かく良い人ばかりで
    よりいっそう鳩子とミツローに幸せになって欲しいと思えました。

    作品の中で心に響いた言葉は
    人生は長いとか短いじゃなくて、その間をどう生きたかだと思うから。
    隣の人と比べて、自分は幸せとか判断するんじゃなくて、
    自分自身が幸せだと感じるかどうかだもん。

    今回も何人かから代筆の仕事の依頼があり、
    手紙を書いていますが、前回の「ツバキ文具」よりも
    少し印象が薄い感じがしたのでもっと素敵な手紙を
    沢山読みたかったです。

    今回も鎌倉が舞台なので鎌倉の自然、
    歴史ある街並みなどが四季を通して楽しめました。
    この作品を読むとゆったりとした時間の流れになり、
    穏やか気分に浸れるので、
    また丁寧に読み返したくなります。
    そして最後には大切な誰かに手紙を書きたくなる気分になります。

    少し気分が落ち込んだ時にも
    私達にはいつだって美しい光りに包まれている。
    だからきっと大丈夫だ。私にはキラキラがある。
    この言葉も魔法のように唱えれば、
    きっと前に進めるというのがまた心を癒してもらえて
    心が温かくなりました。

  • 前に読んだ「ツバキ文具店」の続編と言う当作品、前作の内容が曖昧になっていたけど読み進めるうちに思い出されてきた。語り手のポッポこと鳩子の 前作以降の暮らしがほのぼのと温かくホンワカと推移していくけど実は劇的な出来事が随所に散りばめられていて途中停車がしにくかった 笑。そして作品自体もまだまだ途中停車するのがムリそうな内容の終わり方なので続々編も期待しても良さそうですね♪

  • ツバキ文具店の第二弾。
    キラッキラッでした、キラッキラッ!

    冒頭から
    あら、そうなの?家族なの?って感じではありましたが、
    ポッポちゃんがとても幸せそうで嬉しかった。

    代書屋も板についたポッポちゃん、
    毎日がキラキラです。

    今回は代書のまつわる話はあっさりとしていましたが、
    要所要所にお手紙があって
    手紙っていいなぁ、と思わずにはいられません。

    代書屋の話では、私もタカヒコファンです。
    お手紙では
    QPちゃんからポッポちゃんへのお手紙が
    可愛らしくて素敵でした。

    ミツローさんの実家から
    贈られてくる荷物の中のお手紙も好き。

    キラキラに水を差すような
    未解決なことがあったから、
    次があるってことだなと思う。

    次はキラキラしてられない感じがするけれど
    きっと素敵な世界が待っていると期待してます。

  • ツバキ文具店の続編
    前作よりもより人間関係を中心に物語が進む
    鳩子と結婚したミツローさんとQPちゃんがだんだんと家族になっていく様が暖かく、今まで語られなかった美雪さんのお話などが、物語感を強めてくれた
    前回の四季折々の鎌倉の風景や、代筆をお願いする人々の個性は変わらず面白かった!
    何度読んでもほっこりする!
    鳩子とQPちゃんが親子でする料理風景や、フキノトウ狩りなどわたしも子供とやってみたくなった!

    目をつぶってキラキラを想像すると、気持ちがキラキラしてくる!
    毎日がキラキラした生活を送れますように!

  • ツバキ文具店を営む鳩子は、子連れの男性と結婚したばかり。
    初めて築く家庭で温もりを紡ぎながら、文具店と並行して代書屋もこなしていく。
    それは夫からの詫び状だったり、憧れの文豪からの葉書だったり、大切な人への最後の手紙だったり……。
    伝えたい思いや聞きたかった言葉を承りながら、状況に適した言葉と文字で想いを代わりに文章で記していく。
    去年の本屋大賞4位『ツバキ文具店』の続編。


    以上、そんな作品です。
    個人的には前作が、代書屋という職業&代書した直筆の手紙をきちんと本に掲載するという手法は凄く良かったものの、
    平凡な世界観と、何処かふわふわしたヒロインの感覚が合わないように感じた点と、
    せっかく代書屋で状況に適した素晴らしい言葉や書体を選ぶ=言葉や文字の美しさが素敵な作品なのに、ラストの重要な言葉が『キラキラ』という、個人的には小説という作品形態にしてはあまりにも子供騙しで美しくないと感じた点が残念であり、

    続編のタイトルも『キラキラ共和国』と、個人的に小説のタイトルとしてはキラキラネームやDQNネームのような嫌悪感を抱きつつ、本屋大賞ノミネート作品制覇のために読みました。

    すると、前作では何処かふわふわしたヒロインの感覚が馴染めなかったのですが、結婚した事で落ち着きを身に付けたように感じ、
    とても気持ち良く、家族愛作品としても代書屋作品としても楽しく読めました(^-^*)/

    ラストの言葉の『キラキラ』に関しても、前作よりは気にならなくなりましたが、やはり小説という文章のみで構成される作品のタイトルには使って欲しくなかったし、作中に出てくる人たちのあだ名も代書屋作品としては美しくなく、別の言葉ならもっと良かったのに……とは思います。
    とは言え、本書は今年の本屋大賞ノミネート作品のうち最後の10冊目ですが、他の作品のうち5冊がノミネートに値しないレベルだと感じる中、本書はノミネートに納得の作品でしたし、前作よりも素晴らしい良作でした♪
    代書屋という職業が気になる方は、是非読んでみて下さい(^^)

  • 大好きなツバキ文具店の続編です。

    待ちかねていました!
    前回と同じく、ゆっくりと日常が重ねられていくところが素敵でした。
    この作品のテーマなのか、それとも、他の小川糸さんの作品でもそうなのかはわかりませんが、亡くなった人との関係が変わっていく描写がじんわりと胸に沁みます。
    死んだ人が生き続けることを、優しく教えてくれるお話。
    文房具の使い方や料理の作り方、お祭り、生活の美しさや素晴らしさが不思議と伝わってくる。
    そして、代書屋としてのお仕事もまた切ない依頼が多くて、さらさら流れていく一つ一つのエピソードが愛おしい。

    前作突然結婚したポッポちゃんが、ミツローさんとQ Pちゃん、そして美雪さんと家族になっていく姿が優しく淡く描かれています。

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