サクラサク、サクラチル

著者 :
  • 双葉社 (2023年7月26日発売)
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本棚登録 : 1561
感想 : 135
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 「サクラサク、サクラチル」なんともこのタイトルにぴったりの表紙は、イラストレーターのしらこさんが手がけています。しらこさんは、乙女の本棚シリーズで「Kの昇天」そして窪美澄さんの「夜空に浮かぶ欠けた月たち」の表紙も手がけています。青とか、濃紺とか…そんなイメージだったので、今回の柔らかな緑と淡い桜のピンクは新鮮です!

この作品には、高校3年生の染谷高志と星恵璃嘉が登場します。ストーリーは、染谷高志目線で展開されます。染谷高志は教育虐待を、星恵璃嘉はネグレクトを受けているのではないか…お互いに現状を話すことで気づけたことだった…。今の状況を効果的に壊し、親たちへのダメージを最大限与えるための復讐計画を一緒に考えることになる…。

 もうね、今うちの子が受験生なだけに、そして、ちょっと前まで上の子が受験生だっただけに…平穏な心では読めない内容もあったりして…あ、うちの子は東大なんか滅相もないんだけれど、ね(汗)。でも、このふたりの出会いがあってよかった…それがなかったら…と思うと怖くなります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 辻堂ゆめ
感想投稿日 : 2023年10月6日
読了日 : 2023年10月6日
本棚登録日 : 2023年10月6日

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