長崎への原爆投下の事を書いた小説は数多いが、投下前日までの人々の日常生活を描いた小説は初めてだった。あの日、様々な立場の様々な年齢の人々のかけがえの無い人生の一瞬一瞬があったのだな。戦争は全てを奪うのだなと思い知らされた。残酷な場面や悲惨な場面は一つも出て来ない。戦争に巻き込まれていく普通の人々の様子が緻密に描かれている。それが、戦争の恐ろしさを際立たせていた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2016年7月11日
- 読了日 : 2015年7月30日
- 本棚登録日 : 2016年7月11日
みんなの感想をみる