あなたは、ほんとうはここにいないものでしょう。
人と人にあらざるものとの8つの短編集。
人間界に馴染めず異生物になって現れたり、不思議な昔話だったり、夢の中の物語のような気がした。人と人以外のものたちとの絡みが不思議な世界観でした。
ぼんやりしたいとき、すっと頭に入ってきて違和感がなかったです。
淡々としているが、女性の艶めかしい空気を感じる作品でもあった。「センセイの鞄」を彷彿させる「狐塚」、「荒神」が特によかったです。荒神は一番現実味がありズキッときました。人以外の動物や生物が、人間の本質を遠目に見てるように感じました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年4月9日
- 読了日 : 2022年4月9日
- 本棚登録日 : 2022年4月9日
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