メイクアップは二度読みしました。過去に思惑があった同級生との意外な再会。女子特有のカースト制の苦い思い出。女同士の人間描写が鋭い。事件も犯人も出てこないけれど、苦笑いしてしまうような人の内面や、些細な繋がりが後に大きな奇跡となるのだと、ちょっと元気が出るような一冊だった。一つ一つの章、というより連作としての「繋がり」に魅力を感じました。
登場人物が多く、後半になって相関図を書いた。少しこんがらがったが、人との絡み、出会いはこういうものかも。自分が今いる地点は辿って辿っての奇跡なのだろうかなんて考えた。つい、なかなか出会いがない(色々な意味で)と嘆きがちな(自分)心が少し温かくなった気がした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月4日
- 読了日 : 2022年5月4日
- 本棚登録日 : 2022年5月4日
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