承久の乱-真の「武者の世」を告げる大乱 (中公新書 2517)

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  • 中央公論新社 (2018年12月19日発売)
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感想 : 61
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「大河ドラマ」のお供にと思って買ったが、結局放送が終わってからの読了(笑)

今までは頼朝による平家打倒によって武士の世が到来したと思っていたが、「真の武者の世の到来」は承久の乱を待たねばならなかったという事がよく理解できた。

平家物語でも暗躍する後白河院に比べて地味な印象の後鳥羽院は、承久の乱の敗者である事と、「新古今和歌集」の撰者である事くらいしか知らなかったが、本書によりその印象はかなり変わった。これは実朝にも言える事だが。

いずれにしても、承久の乱の影響は計り知れなく大きく、幕末の大政奉還までおよそ600年ほどの武者の世が続くことになる。

この乱の結末が変わっていたらとか、実朝が横死しなければとか、いろんなifを考えてみたくなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教養系(新書等)・時事・科学読物・その他
感想投稿日 : 2022年12月24日
読了日 : 2022年12月24日
本棚登録日 : 2019年2月7日

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