佐々氏の前書である「彼らが日本を滅ぼす」は、
発行当初に読んでいた。
民主党政権に切り替わった後の混乱を、非常に
冷静に分析し、誰が何で悪いのかを解説されて
いる。
すでに80歳というご高齢で引退を宣言されていた
にも関わらず、あまりの国家の体たらくに我慢が
ならず書いたという点に尊敬の念を抱いたものだ。
で、今度はとうとうタイトルに「ほんとに」が
ついてしまった。先ほどレビューした村上龍さんの
本と同じで笑えない。
佐々氏の本には共通して「上に立つものの覚悟」と
いうものがある。
人生の大先輩からそういうものを書籍を通して
学ばせてもらえるのだから幸せだ。
でも、この本は今の国の危機的な状況が
「危機管理」を熟知している佐々氏の
冷静な視線で語られていて、相当気が
重くなる。
それでも諦めないで自分のできることを
続けてみたい。僕には未来を守らなければ
ならない、かわいい存在がいるのだから。
ところで佐々氏は「次期首相にふさわしい人」を
この著書で1名だけ上げている。
今の永田町は最悪らしい。
やっぱりという結論だった。
それでも何とかしなければならないと、
現状を改善する為の最適解というべきものを
探られていた。
その国家を思う気持ちに、改めて尊敬の念を抱いた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会・政治
- 感想投稿日 : 2011年7月30日
- 読了日 : 2011年7月30日
- 本棚登録日 : 2011年7月30日
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