ほんとに、彼らが日本を滅ぼす

著者 :
  • 幻冬舎 (2011年7月26日発売)
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感想 : 13

佐々氏の前書である「彼らが日本を滅ぼす」は、
発行当初に読んでいた。

民主党政権に切り替わった後の混乱を、非常に
冷静に分析し、誰が何で悪いのかを解説されて
いる。

すでに80歳というご高齢で引退を宣言されていた
にも関わらず、あまりの国家の体たらくに我慢が
ならず書いたという点に尊敬の念を抱いたものだ。

で、今度はとうとうタイトルに「ほんとに」が
ついてしまった。先ほどレビューした村上龍さんの
本と同じで笑えない。

佐々氏の本には共通して「上に立つものの覚悟」と
いうものがある。

人生の大先輩からそういうものを書籍を通して
学ばせてもらえるのだから幸せだ。

でも、この本は今の国の危機的な状況が
「危機管理」を熟知している佐々氏の
冷静な視線で語られていて、相当気が
重くなる。

それでも諦めないで自分のできることを
続けてみたい。僕には未来を守らなければ
ならない、かわいい存在がいるのだから。

ところで佐々氏は「次期首相にふさわしい人」を
この著書で1名だけ上げている。

今の永田町は最悪らしい。
やっぱりという結論だった。

それでも何とかしなければならないと、
現状を改善する為の最適解というべきものを
探られていた。

その国家を思う気持ちに、改めて尊敬の念を抱いた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 社会・政治
感想投稿日 : 2011年7月30日
読了日 : 2011年7月30日
本棚登録日 : 2011年7月30日

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