連作短編時代小説。老中水野忠邦が天保の改革を行い、失脚するまでの時期が背景となっていて天保の改革・蛮社の獄を背景に、平四郎の腹違いの兄で目付の神名監物と鳥居耀蔵の対立、神名兄弟と鳥居配下の奥田伝之丞との争い、平四郎の元許婚菱沼早苗の消息の探求が軸になる。平四郎は祝福されざる冷や飯食い、妾腹の子で冷遇され旗本の家を出奔、裏店に住みついた平四郎だが日々のたつきに窮し、喧嘩五十文、口論二十文、とりもどし物百文、「よろずもめごと仲裁つかまつり候」の看板を掲げた。 短編がつながっていき読みやすく構成が良い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
藤沢周平
- 感想投稿日 : 2013年11月4日
- 読了日 : 2013年11月4日
- 本棚登録日 : 2013年11月4日
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