「ローマの休日」がハリウッドの赤狩りとの闘いの映画であることがよく理解できた。読んでいて彼らの闘いが民主主義を守るための闘いでもあったこともよくわかった。アメリカはソ連との闘いのために共産主義者を排除しようとした。でも、民主主義とは反対の思想を持つ者の自由をも保証する思想である。
権力は(あまり書きたくない言葉だがここではこれが一番だ)連帯よりも孤立を信頼よりも裏切りを迫る。そうしたことを踏まえて「ローマの休日」を観ると、見方が違ってくる。この映画は裏切りよりも友情や人間と人間の信頼を描いている。そうなんだ、映画のラストで王女と新聞記者が暗黙の了解でそのことをセリフで言っている。
読んで感動したのは久しぶりだ。
読書状況:読み終わった
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ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2019年5月29日
- 読了日 : 2019年5月29日
- 本棚登録日 : 2019年5月24日
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