ツナグ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2012年8月27日発売)
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私にとって、この世を去ったけれども
会いたい人といったら、父親しか
いない。
「ねぇ、昔のアルバム、どこにしまったの?引っ越しの時、洋間か和室の押し入れに入れちゃったの?」
・・・聞きたい。おかげで、私の幼少時代
学生の頃のぽっちゃり笑顔を、息子と
ダンナは見たことがない。

でも、たった1回の再会を、私が使ってしまっていいのだろうか?
弟はどうだろう?
母親は健在だが 、今私が父親に
会ってしまったら、母親は会えない。
私は、この世を去ったら息子に会いたく
なるかもしれない。
でも、それは未来のお嫁さん に申し訳ない。


これは、お話だが考えずにはいられなかった。
生きている間、もしくは死んでしまってから1度だけの再会。

辻村深月さん、この次があるのなら、
設定を少しだけ
変えて頂けませんか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年4月3日
読了日 : 2021年2月15日
本棚登録日 : 2021年2月15日

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